技術紹介
SWIT 旋回流誘引型成層空調システム
スウィットは、汚れた暖かい空気を天井に持ち上げ、居住·作業環境を快適に保つ置換換気の技術を さらに発展させた、高砂熱学工業の空調システムです。よりコンパクト化した給気ユニットから、新 鮮な空気を旋回させながら供給します。旋回吹出し気流の誘引によってボリュームを増した新鮮な空 気が、居住·作業域の隅々まで行き渡ります。少ない風量、かつ室温に近い吹出し温度で運転できる ため、少ないエネルギーと初期投資で大空間の居住·作業環境を快適に保ちます。
SWITの冷房:冷たい空気が下に留まろうとする性質を活用し、 居住域だけを効果的に空調します
SWITの暖房:居住域に滞留しがちな冷気や汚染物質を、 旋回流による温風で天井へ搬送します。
- 居住域の快適空調と 優れた換気効率
- 省エネルギー
- コンパクトな吹出口
- 混合空調方式に対して運転費42%減、設備費29%減が可能。
- 設置面積は従来の1/2以下
クリーンルームへの適用
作業域の浮遊微粒子を室上部へと持ち上げ、排出することで、従来よりも少ない風量で作業域を清浄に保つことができ ます。SWITを採用することによって、作業域の清浄度を従来と同程度、あるいはより清浄に保つために必要な給気風 量を低減できるため、年間の消費エネルギーを削減出来ます。
PAFMACシステムは、「冷水での冷房」「温水での暖房」という逆モード運転が可能であり、2管式冷温水システムでも冷暖フリーを実現した個別空調機システムです。
ファンコイルユニットにヒートポンプを搭載したことにより、部屋毎に効果的な空調を行い、快適性・省エネ性を追求した空調のグレードアップを図ることができます。4管式冷温水システムに比べ、冷水・温水の同時使用がないので、過大なエネルギーコストがかかりません。ファンコイルとヒートポンプを同時に使用するWコイル運転により、空調能力の増強も可能です。
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GDoc® advanceは、お客さま建物のライフサイクル全般にわたり、 「エネルギー消費」・「空調機器やシステムの性能」・「機器の保全情報」を 「見える化」・「アドバイス」するコミュニケーションBEMS†です。
GDoc® advanceの特徴
- 親しみやすい画面デザインと直観的な操作性により、閲覧したい図表やデータへ迅速にたどり着くことができます。
- 人工知能の一種であるルールエンジンによるデータ解析結果に基づくタイムリー評価から、 設備運用に関する『気づき』をご提供いたします。
- クラウド環境『高砂スマートプラットフォーム(TSP)』を利活用いただくことで、お客さまの複数事業所の一元管理が可能です。 運用改善事例の他事業所への水平展開、さらには管理業務の効率化を支援いたします
対象ユーザと活用機能
- エネルギー管理者向けに、エネルギー消費状況の提示と、消費量集計の支援
- 設備管理者向けに、機器やシステムの運用状況、性能、機器保全情報を提示
- より詳細な分析を行う性能検証者向けに、収集データのcsvファイル出力機能を搭載
クリーンルーム (Clean Room)
クリーンルームの導入により、完全に近い清浄な空気を供給しても、室内では発じん、発菌源である人間や機械が動き、そのうえ人間や物品が出入りするため、クリーンルーム内と外部を完全に隔離してしまうことはできません。
この汚染を極力防ぐためには、クリーンルームの4原則にのっとった日常管理を徹底させ、さらにクリーンルームの機能を充分に発揮させる付属設備の完備が必要です。汚染の影響が広範囲に現れる非一方向流形式のクリーンルームでは、この点が特に重要になります。
インダストリアルクリーンルーム (Industrial Clean Room) 工業品の製造工程で用いるクリーンルームで あって、主に空気中における浮遊微小粒子が管 理された空間。 使用される分野:半導体、液晶ディスプレイ、 精密電子部品、精密機械商品、光ファイバー、 光学製品、精密測定機器、印刷等
バイオロジカルクリーンルーム (Biological Clean Room) 主としてバイオテクノロジー分野で用いられる クリーンルームで、主に空気中における浮遊微 生物が管理された空間。 使用される分野:医薬品、医薬製剤包装、医療 用器具、病院施設、食品、化粧品、農業等
ドライルーム (Dry Room)
ドライルームとは、空気中の水分量(絶対温 度)及び分布を一定の範囲内に制御する目的の 為に作られた一般的に「露点温度-10℃以下の 部屋」を指します。
適正な機器構成·運転制御で省エネルギー·省コストなドライルームを実現
急増するリチウムイオン二次電池や有機E製造プロセスでは、空気中の水分が阻害要因になるため、空 気中の水分を除去した低露点雰囲気に管理されたドライルームにて製造が行われています。ドライ ルームに用いられる除湿空気は、通常の空調に用いられる空調空気と比較して製造コストが高く、大 型の量産工場では省エネルギーへの要求が高まっています。この要求に応えるために、除湿装置の機 器構成を調整することで、省エネルギー·省コストを実現します。さらに、冬期等の除湿負荷が小さ いときへの対応として、適した運転制御を実施することで、更なる省エネルギーを実現します。ま た、電子デバイス製造装置やストッカーなどで超低湿度環境が求められる場合には、露点温度-100℃ を供給できる除湿機CDASSを採用し、超低露点環境を構築します。
- ドライルームを省エネルギー、省コストで構築
- 超低露点温度-100℃の環境も構築
专利号:ZL 2018 1 0002139.8
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メディカル用クリーンブース『バリフロー』は、清浄空気を生成し、空気中に浮遊する粒子をHEPAフィルタで除去するファンフィルタユニットおよび医療従事者の安全と診察の作業性の両立を徹底追求したビニールカーテン製のブースで構成されます。陰圧型または陽圧型として使用できます。 診察に携わる医師は、診察時、とくに検体採取時に受信者の咳くしゃみ飛沫を直接受ける可能性があり、感染リスクの最も高い位置に立ちます。 『バリフロー陰圧型』は、受診者がブース内に入り、ブース内を陰圧にし、医療従事者がブースの外から診察するものです。陰圧型は、広い診察室スペースに複数の本ブースを配置し、そこで各受診者を隔離しつつ、ひとりの医師が順番に診察する場合や、多面的診察に適します。患者さんが放出する感染性粒 子を吸引ろ過して、医師への感染リスクを低減します。 『バリフロー陽圧型』は、診察側が清浄空気で形成される陽圧ブース内に入り、ブース外の受診者を診査する形態を採るものです。ブース外の空間は、ブースの多量の循環空気により清浄空間が確保されます。このような形式から、陽圧型は、流行蔓延期に次々受診者が訪れ、診察側がそれに対して独立した小さな診察室や発熱外来室に本ブースを一台配置するような場合に適します。医師への感染リスクを最小限にする装置です。
電子顕微鏡室は、各種科学研究に不可欠です。重要な科学実験を行うため、非常に厳しい基準で建設されています。物理学や生物学の各分野の要求に応じて、電子顕微鏡室の建設基準は様々です。
高砂独自のSWITシステムは、電子顕微鏡室内の既存の放射線パネルシステムを置き換えることができます。 放射線パネルシステムは、高価で納期が長いなどのデメリットがありますが、使用時の動作がスムーズ、室内の気流の乱れがない等のメリットがあります。これらのメリットは従来の空調システムでは達せないことです。
省エネをもとに、高砂のSWITシステムではより低い送風風速、安定した室内気流、均一的な屋内温度が実現できるため、従来の空調システムと比較にならない良い効果が達成でき、実験室の設計温度の条件を満たすことができます。それに電子顕微鏡の操作に必要な高レベル設計風速、室内の熱負荷冷却条件、室内騒音条件などを満たすことができます。高砂は現在、全国の複数の大学や研究所の研究室で実績を上げています。
「多様な人々が集い夢を育む成長の場、社内外の知識・知恵を結ぶ創造の場、高砂の技術を世界に拡げる発信の場」をテーマに茨城県つくばみらい市に高砂熱学イノベーションセンターを開設しました。
当センターは、展示エリア・ホールなどの多目的エリアや執務エリアから成る「オフィス棟」と、実証・実験室・研究室から成る「ラボ棟」、ならびに、ふたつの棟を連結する形で設けられた展示スペース、プレゼンルームとで構成されています。オフィス棟執務エリアは、当社が取り組んでいるワークスタイル変革の考え方をベースに、「論じる・務める・籠る・集う・憩う」といった機能をレイアウトに取り入れ、イノベーションを喚起する環境づくりと、生産性を高めるオフィス設計を採用しています。
高鮮度の冷凍技術
海水スムージー製造装置(SIS-HF®)
SIS-HF®は氷蓄熱空調システムで利用されている「液体の過冷却現象」を使用し、当社独自の過冷却完全解除技術を応用し、最大でも直径0.05mmとなる非常に小さな氷を製氷するシャーベットアイス製氷機です。
SIS-HFの特長とメリット
- 直径0.05ミリときめ細かく滑らかな氷で魚体を傷つけません
- 魚体全体を急速かつ均一に冷却することが可能です
- 氷濃度50%超高濃度シャーベットアイスの搬送、鮮度の長時間維持が可能です
- 製氷部メンテナンスフリー
- 低ランニングコスト
SIS-HF®のご紹介
- 水産業界初の過冷却完全制御方式
- 高氷濃度(50%)シャーベット供給
- 製氷部はメンテナンスフリー
- お好みの塩分濃度で製氷可能
- 保冷・追掛機能付製氷/貯氷タンク
- 24時間遠隔監視システム
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